河合塾マナビス東岡崎校アシスタントアドバイザーの林亮太です。
花粉は人間にとってはアレルゲン(アレルギーのもとになるやつ)なので、厄介で嫌な存在ですが、植物にとっては次世代を生産するための努力の賜物ともいえるでしょう。
ただ、その努力の塊である花粉のうち、実際に次世代に繋がり、結果を残すものはわずかです。ほとんどは空気中のごみとなります。
更に、次世代に繋がったものも、光が十分に得られなかったり、水が少なかったり、食べられたりすると、途絶えてしまいます。
ちなみに、花粉といえば、スギやヒノキが有名ですが、スギとヒノキは人によってたくさん(場合によっては無計画に)植えられた樹木なので、花粉症で苦しむ日本人は自業自得と言えるのかもしれません。
写真1. スギの葉(左図)とヒノキの根っこ(右図)
また、もう少し先の話ですが、桜の季節にもなります。
人にとっては、桜の花はとても美しく、心を和ませてくれます。
桜にとっては、次世代生産のための大切な器官です。
そのため、桜の立場から考えると、花の役割は本質的に次世代生産ですが、日本でもっともよく知られた桜、ソメイヨシノは花による次世代生産は不可能です。
つまり、ソメイヨシノは自然界の花としては劣等生、敗北者ともいえるでしょう。
ただ、ソメイヨシノは接ぎ木であれば増やすことができます。
写真2. 岡崎城の夜桜(ソメイヨシノ) ※コロナ禍以前に撮影スギ・ヒノキの花粉、ソメイヨシノの花、どちらも次世代生産に必須の存在でありながら、
かたや次世代生産できるも人間に害を与え、
かたや次世代生産できずとも人間を喜ばせる。
花粉をつくる、花をつくる、どちらも同じ種類の努力ではりますが、
それぞれが出してきた結果は異なるものになります。
今の時期、様々な結果が出てくると思います。
それは、必ずしも、思い描いたものではないかもしれません。
しかし、今までの努力がなくなるわけではありません。
大切なのは、次にどう行動するか、になります。
これは、思い描いた結果が出た人にも当てはまります。
つまり、どちらにしても、今回出た結果で終わりではありません。
今のご時世、あまり外出できないとは思いますが、スギ・ヒノキやソメイヨシノの出した結果を感じながら、自分自身とじっくり話してみるのはどうでしょうか。
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