3年生最後の試合が終わったとき、ふとユニフォームを見ると土が付いていた。ネット際につっこんでボールを取りに行った名残だったのだろう。
東岡崎校アシスタントアドバイザーの林亮太です。
皆さんは土あるいは土壌(以下、土壌で統一)と聞いて、何を想像するでしょうか。
コートの砂、砂漠の砂、森の土壌、田畑の土壌、あるいは、湿地や泥炭地の泥を思い浮かべる人もいるかも知れません。
では、土壌とはどんなものでしょうか。
土壌は、単なる砂粒の集まりではなく、
砂や粘土、礫といった無機物と、落ち葉や落ち根といった植物遺体および生物遺体が大なり小なりまじりあったもの
です。
つまり、月の砂とかは土壌とは言わないことが多いですね。
この土壌、どんな役割をもっているのでしょうか。
土壌の役割としては、
・水の保持と排水(様々な大きさの隙間があるため)
・養分の保持と放出(土壌鉱物粒子や土壌有機物表面にくっつけたり離したり)
・生き物の生息場所(様々な大きさの隙間・水分環境があるので、多様な生命が生息可能)
・様々な物質の分解・固定(微生物による落ち葉や落ち根の分解、有害有機物の無毒化など)
などなど、いろいろあります。
この役割は、土壌鉱物粒子と土壌有機物の2つが果たしてくれています。
そして、この2つはそれぞれ多様な種類に分かれています。
このように、土壌は様々なものが集まって(複雑に)絡み合っています。
それぞれの量や質の違い、集まり方、絡み合い方によって、性質が変わってきます。
だからこそ、肥沃な土壌・やせた土壌というように土壌にも種類ができるのです。
なお、土壌の専門的な分類は、世界各国にあり、その中でも米国農務省やFAOの分類方式がよく使われています。
日本にもあります(全般的な分類から森林系土壌の分類まで)。
ぜひ、みなさんも、土壌をみたときに、その複雑さに感動してみてください!
(そう感じてくれる人がいれば、、、)
写真1.森林土壌の断面
一番表面には葉っぱが落ちたすぐのもの(リターと言います)、下に向かうにしたがって葉っぱが分解されながら黒くなり、鉱物と有機物がまじりあった比較的に黒い層(A層といいます)が、そして、一番下には鉱物や岩石の層(B層、さらに下だとC層とか)がある。
ちなみに、土壌は「農学部」で学べますよ!!
文責:AA林亮太
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♪お問い合わせ・ご相談はお気軽に♪
★1日無料体験を実施しています★
詳しくは校舎HPをご覧ください。→クリック
平日・土曜 14:00~22:00
日曜・祝日 10:00~18:00 (時間帯は変更される場合があります。)