こんにちは。AAの林花梨です。
立て看板に書く内容がマンネリ化している…と思って、今回は有名な和歌を書いてみました。
答え合わせします☺
秋の田の かりほの庵の 苫(とま)あらみ わが衣手は 露にぬれつつ (天智天皇:後撰集)
小倉百人一首にも掲載されている、とても有名な和歌です。
解釈するうえで、重要なポイントをいくつか挙げていきます!
①掛詞:「かりほ」=「仮の庵(ほ)」と、「刈り穂」
庵は、農作業のための粗末な小屋のことです。これに稲穂を刈る、という意の「刈り穂」をかけています。
②苫あら「み」
「山深み~」の和歌で有名なように、古文の「〇〇み」には、「〇〇なので」という意味をあらわす用法があります。今回の場合、「苫(むしろ)が粗いので~」という意味になります。
③衣手(ころもで)
これも良く出てきますね。衣服の袖のことです。
④ぬれ「つつ」
「つつ」は、反復、継続の意味の接続助詞です。袖が濡れていくことへの思いの高まりをあらわしています。
以上のポイントを踏まえて、現代語訳です!
現代語訳:秋の田の端に作った小屋に泊まってみると、屋根をふいた苫の目が粗いので、私の袖は夜露に濡れていくばかりであるなあ。
次回もお楽しみに!(いつになるのでしょうか…!?)