この暑さと晴天のせいで、一日でも水やりを忘れると植物が枯れてしまいそうです。
さて、前回に私がブログを書いた時、謎のカタカナ、
「キャビテーション」と「エンボリズム」
を書き残したと思います。
軽く前回の話をすると、植物が枯れてしまう原因として、細胞が熱で死ぬ、水が足りなくて光合成ができない、といった例を挙げ、最後に、この二つのカタカナを書きました。
今回は、この「キャビテーション」と「エンボリズム」を説明したいと思います。
植物が生えている場所が水不足になっていくと、土から根っこへ水を吸うのにより強い力が必要になります。
頑張って吸おうとすると道管に圧力がかかりすぎて道管周りの細胞などから空気が入り込んでしまって道管が気泡でふさがれてしまうことがあります。これをキャビテーションと言います。
そして、キャビテーションによって道管の水分通導機能が失われることをエンボリズムと言います。
写真. ヒノキの葉と根
葉が緑色で鮮やかにいるためには褐色(ヒノキはどちらかというと赤い感じもある)で暗く隠された地下にある根(そのため、一部界隈では"hidden half"とも呼ばれる)によって水を吸い上げる必要がある。
植物にとって、水を吸えなくなるのは致命的ですね。もちろん、それは他の生物、そして、我々にとっても同様です。
我々だと体が物理的に水を飲めなくなることはあまりないと思います。しかし、水を飲まないことで、熱中症になりますよね。
マナビスではエアコンで涼しくなっていますが、涼しい室内でも水分補給しなければ熱中症になりえます。
屋外・屋内にかかわらず、水分補給はぜひ欠かさずに体調を崩さないようにしましょう!
引用文献
樹木の根の生態学
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